月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年8月7日(火)

エレミヤ50-51章 バビロンへの託宣

イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。見よ、かつてアッシリアの王を罰したように、今、わたしはバビロンの王とその国を罰する。(エレミヤ50:18)

 外国託宣集で最も詳細なのが、エルサレムを滅ぼし、住民を捕囚にしたバビロンへの託宣です(50、51章)。バビロンは偶像礼拝と性的不道徳の象徴として、新約聖書ではローマの代名詞となり、神に逆らうあらゆる勢力の象徴である悪魔の代名詞にもなっています(黙17章5節、18章)。

 バビロンは紀元前539年、ペルシアのキュロスによって滅ぼされました。世界帝国の栄枯盛衰と興亡は、全く私たちの手の届かない所で起こる出来事で、私たちは無力感を感じます。しかし聖書の見方は全く違います。バビロンが滅んだ理由は、「イスラエルの聖なる方に向かって傲慢にふるまったから」(50章29節)なのです。聖書は、ペルシアのキュロスを神によって立てられたメシアとさえ言います。(イザ45章1節)。

 歴史と宇宙を支配される神は、巨大です。フィリップスはその著書『あなたの神は小さ過ぎる』(1971年)で、この神を過小評価する過ちを指摘しました。この警告をもう一度思い返しましょう。

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