月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年10月28日(金)

ローマ1章 「信仰のみ」「恵みのみ」

わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。(ローマ1:16-17)

 宗教改革ののろしを上げたマルティン・ルターは、修道士であり、大学で聖書を教える教授でもありました。彼は、ローマ書を講義する中で、福音に啓示されている「神の義」とはキリストが十字架によって勝ち取った義にほかならないことを発見しました。人は罪人であり、神の御前に何も誇ることはできません。人の救いは、キリストが十字架と復活によって勝ち取った義を、信仰によって恵みとして受け取ることによるのです。

 当時の教会は、善行を積み、自分の義を認めてもらわなければならないと教えており、真理は失われていました。真理を再発見したルターは、1517年10月31日、「九十五箇条の提題」を発表し、広く議論を呼びかけ、それが宗教改革の発端となりました。

 キリストに依り頼む「信仰のみ」であり、神の一方的な「恵みのみ」です。ほかには何も求められていません。ですから、罪人である私たちが神の救いに入れられます。主なる神の大きな愛と憐れみに感謝し、神を賛美するばかりです。

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