月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年8月10日(水)

列王下25章 破局と絶望の中の一縷の希望

バビロンの王エビル・メロダクは、その即位の年にユダの王ヨヤキンに情けをかけ、彼を出獄させた。…彼を手厚くもてなし、バビロンで共にいた王たちの中で彼に最も高い位を与えた。(列王下25:27-28)

 バビロン王によってユダの王とされたゼデキヤでしたが、エレミヤの言葉に従わず、バビロンに反旗を翻します。ネブカドネツァルは三年の包囲の後、エルサレムを陥落させると、神殿はもとよりエルサレムを徹底的に破壊し尽くします。こうしてユダは滅亡します。

 主はエレミヤを通して「ユダの家は、わたしがくだそうと考えているすべての災いを聞いて、それぞれ悪の道から立ち帰るかもしれない。そうすれば、わたしは彼らの罪と咎を赦す」と約束されていました(エレ36章3節)。しかし彼らはそれに聞き従おうとせず、その結果を自らの上に招いてしまったのでした。

 バビロンに連行されていたゼデキヤの前の王ヨヤキンは、捕囚37年目に解放され、王族として手厚くもてなされます。それは捕囚民にこそ、神による解放と国土再建の希望があることを示すものでした。『列王記』は国家滅亡・捕囚と共に、再建への一縷の希望をもって閉じます。人がこれで終わり、と見る所から、神が始められます。

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