月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年3月29日(火)

イザヤ15章 共に嘆き祈る

わが心は、モアブのために叫ぶ。
逃れて行く者がツォアルへエグラト・シェリシヤへと向かう。
彼らは、ルヒトの坂を泣きながら上り
ホロナイムへの道で、絶望の叫びをあげる。(イザヤ15:5)

 モアブの代表的な町々が真夜中の奇襲攻撃を受けて、一日にして完全に滅ぼされます。モアブの人びとは頭の髪をそり、ひげをそり、粗布を腰にまとって泣きわめき、武装した勇士たちも悲鳴をあげて慄きます。そして、さらに深刻な干ばつがモアブを襲います。

 戦乱に包まれたモアブを逃れ、生きる道を探しまわる難民たちを見ながら預言者イザヤは叫びます。避難した民たちはツォアルを過ぎ、死海の南方を迂回してユダヤやエドムの地に下って行ったようです。それでもさばきの手は緩むことはありません。

 これらの災いは、すべて神から始まっています(9節)。生ける神の御手に陥ることほど、おそろしいことはありません。この状態に対して、イザヤは、ユダとライバル関係にあったモアブの滅亡を傍観せずに、共に嘆きます。

 私たちも預言者の心をもって、神を知らない民のために共に泣き、祈ることができます。キリストは、神を知らなかった私たちの苦しみを担ってくださったのですから。

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