月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年12月30日(木)

詩編32編 いかに幸いなことでしょう

いかに幸いなことでしょう
背きを赦され、罪を覆っていただいた者は。
いかに幸いなことでしょう
主に咎を数えられず、心に欺きのない人は。(詩編32:1-2)

 詩編は、人生の解剖図だと言われます。私たちの魂と生活の内奥を、明らさまに語るからです。

 この詩編では、大きく二つの現実が語られています。その第一は、私たちの「罪」の現実です。人は誰であれ、罪を犯すだけでなく、その罪を人目に隠して頑なに抱き続ける、と言うのです。1〜5節で、三つの言葉を用いて、この点を示しています。「背き」は神への反抗を、「罪」は神の御心からの的外れを意味しています。また「咎・過ち」は、もともと「ねじ曲げる」という意味で、神の好意さえも曲解し、頑なに罪に留まろうとすることです。

 第二の現実とは、神に背きを赦され、罪を覆っていただける、ということです。それは他の何にも勝る幸いです。「幸い」とは、自分の必要が満され、ストレスがないことではありません。確かな本道を歩いて素晴らしいゴールに入る、という意味です。「大水が溢れ流れ」るように「苦難」が押し寄せるなかでも、神に身を寄せる私たちは、確かに幸いな者なのです。

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