月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年11月2日(火)

ヨブ6-10章 もうたくさんだ

わたしはなお待たなければならないのか。
そのためにどんな力があるというのか。
なお忍耐しなければならないのか。
そうすればどんな終りが待っているのか。(ヨブ6:11)

 久しい忍耐を続けた果てに、私たちの心が「もうたくさんだ」と叫んでしまうということがあります。信仰によって今の苦境を乗り越えようとするのですが、その戦いが長引いて、心が疲れ果ててしまうのです。ヨブがそうでした。「もうたくさんだ、いつまでも生きていたくない」(7章16節)。

 信仰者はこのような発言をしてはならないと思い、心の底に抑圧しているかもしれません。だとすれば、ここには、私たちが自らに禁じている、それにもかかわらず、真実な叫びがあります。

 ヨブは、私たちの魂の深みの代弁者です。神の前にタブーはないことを、私たちに教えてくれます。教会で、皆の前ではできないような祈りもあるはずです。一人のときまでお行儀のよい祈りをする気兼ねは、必要ありません。神の御前に、私たちは自由です。ときには、子どもが駄々をこねるような、人には聞かせられない叫びを、神にぶちまけてもよいのです。ヨブのように。

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