月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年9月1日(水)

サムエル下1章 神を畏れ敬うダビデ

ダビデはサウルとその子ヨナタンを悼む歌を詠み、「弓」と題して、ユダの人々に教えるように命じた。(サムエル下1:17-18)

 サウル王の死は、彼の不従順に対する神の裁きの結果であり、ダビデもこれを承知していました。しかし、ダビデは、サウルにとどめを刺したことを告げに来た一人の若者を打ち殺すように命じます。その知らせは一見、彼にとって朗報のはずだったのですが、「主が油を注がれた方を殺した」(16節)という事実は、主を畏れ敬うダビデにとっては許し難いことでした。

 ダビデはかつてサウルへの正当防衛の機会があったにもかかわらず、そうせずに、事態の成り行きを絶えず主に委ねてきました。この態度はさらに戦死したサウルとヨナタンへの哀悼の歌にもよくあらわれています。それがこの「弓」という歌です。

 サウルといえども、彼が外敵を討ってイスラエルを守り、治めた神の器であったことには変わりはありません。自分にとって都合が良いか悪いかではなく、神の御心にどこまで忠実であるかということこそが、重要なのです。神の御旨の進展の観点から是か非かの判断をしたいものです。

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