月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年8月8日(日)

詩編64編 福音の慰めの言葉を

彼らは舌を鋭い剣とし
毒を含む言葉を矢としてつがえ
隠れた所から無垢な人を射ようと構え
突然射かけて、恐れもしません。(詩編64:4-5)

 信仰者は、神へのおそれを忘れた「さいなむ者の集い」(3節)に取り囲まれています。彼らの攻撃は、言葉の暴力として描かれています(4節)。「見抜かれることはない」(6節)と、人間が微塵の恐れもなく言い放つ時代においては、言葉がひどくなります。

 罪の支配に漬かりきった世は、人を傷つける言葉の冷酷さ、醜悪さにおいて、自らの悲惨さを表しています。インターネットを通して個人攻撃が行われ、そこで用いられている他者への思いやりを欠いた匿名の言葉は、人を殺す凶器となっています。

 しかし、神はすべてを見ておられます。悪意に満ちたたくらみを見抜いて、ふさわしく報いを与えられます。悪を謀る者たちの言葉それ自身が、彼らのつまずきとなるように、神は働いてくださいます。

 言葉の病をかかえた社会のなかにあっても、神の働きを信じる私たちは、悪意に対して悪意で報いず、「主を避けどころ」(11節)とする信仰に歩みます。言葉が心を切り裂く恐ろしい時代だからこそ、心を立ち上がらせる福音の慰めの言葉が必要です。

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