月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年8月4日(水)

ゼカリヤ13章 打たれる羊飼い、散らされる羊

剣よ、起きよ、わたしの羊飼いに立ち向かえ
わたしの同僚であった男に立ち向かえと
万軍の主は言われる。
羊飼いを撃て、羊の群れは散らされるがよい。(ゼカリヤ13:7)

 ゼカリヤに示された救いのご計画の中心は、いうまでもなく、「メシア(キリスト)」が殺される出来事です。エルサレムの住民の罪であり、同時にすべての人が、神の子メシアを取り除こうという罪の深い闇をかかえています。メシアを殺して自分の命を救おうという、あきれるほど愚かな病が、罪人の心に巣くっています。

 7節の「羊飼い」は、真の羊飼いである主イエスを暗示しています。主が自ら、この箇所を引用しておられることで明らかです(マコ14章27節)。私たちは、イスカリオテのユダの裏切りによって主イエスが逮捕され、弟子たちが皆、主を見捨てて逃げ去ったことを思い起こします。

 ところで預言者は、万軍の主が、眠っていた「剣」を呼び起こして羊飼いを打たせる、と語っています。羊飼いが打たれ、羊の群れが散らされることは、避けることのできない試練だったのです。

 救いの計画の道は、狭く厳しいものです。しかし、真の羊飼いが受ける受難によって、命と救いの道が開かれました。苦難の向こうに、平和が備えられています。

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