月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年6月30日(水)

サムエル上29章 将来の働きのために

ダビデはアキシュに言った。「わたしが何をしたとおっしゃるのですか。あなたに仕えた日から今日までに、どのような間違いが僕にあって、わが主君、王の敵と戦うために出てはならないというのでしょう。」(サムエル上29:8)

 ダビデは、ガドの王アキシュと共にイスラエルと戦うために出陣しました。しかし、他のペリシテの王たちは、ダビデを戦いに加えることに反対しました。アキシュ王は、ダビデの忠実さと有能ぶりを他の王たちに説得したのですが、ダビデへの疑いを晴らすことはできませんでした。

 王アキシュへのダビデの言葉(8節)は、身を守るための精一杯の演技だったのでしょう。ダビデは内心、イスラエルと戦わずにすんだことに、胸を撫で下ろしたにちがいありません。また、幸いなことに、王アキシュとの信頼関係は保たれました。
 もし、ダビデがイスラエルと戦っていたら、イスラエルに王として戻る道は絶たれてしまったかもしれません。もし、戦う姿勢を表さなければ、この地から追い出され、サウルの手に落ちていたかもしれません。

 今回は、ダビデの幾多の苦難のなかでも、絶体絶命の事態でした。しかし、神は、このようなダビデを、将来の働きのために守ってくださいました。あなたにも特別な守りが与えられているとすれば、それは、あなたの将来の働きのためです。

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