月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年5月30日(日)

詩編60編 主なる神こそまことの助け

どうか我らを助け、敵からお救いください。
人間の与える救いはむなしいものです。
神と共に我らは力を振るいます。
神が敵を踏みにじってくださいます。(詩編60:13-14)

 この詩編は、厳しい「辛苦」(5節)を味わっている民の叫びです。神は、ご自分の民に警告を与え、必要なときには民を裁き、拒否し、あえて突き放すこともためらわれません。そこに信仰者の味わう危機があります。

 神の警告を受け、危機の現実を直視することは耐え難いものです。しかし、神を畏れ、神に愛されている信仰者(6、7節)は、神が突き放される強い御手をありのままに受けとめます。真実の悔い改めと、神の「警告」(6節)を読み取る洞察へと招かれ、もう一度救いを求めて祈り始めます。そのとき、今まで知らなかった深い省察と神の啓示の広がりへと心が開かれます。

 試みを経て届いた答えは、ダビデに与えられた王国の大きさを想起させる壮大な託宣でした。約束の言葉に励まされ、神の民は再び信頼へと立ち戻り、一切を神に委ね、神の勝利を確信して立ち上がります(14節)。人の助けはことごとく虚しく、自分の力も頼りにはならない。しかし、人間の無力さに気付いた者は、神への揺るがぬ信頼に立ち戻ります。主なる神こそ、まことの助けです。

コントローラ

Copyright (C) 2010 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.