月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年5月12日(水)

サムエル上11章 勝利の後が大切

「今日は、だれも殺してはならない。今日、主がイスラエルにおいて救いの業を行われたのだから。」(サムエル上11:13)

 王が誕生したからといって、ただちに全イスラエルが一つとなったわけではありません。民が王を求めたのは、神への信頼から出たことではなく、それぞれの心にかなう指導者を選ぼうとしたに過ぎないからです。サウルを軽視する者もいました。

 けれども、アンモン人がギレアドのヤベシュの住民を攻撃したときのことです。ヤベシュ人に残虐な行為をしようとして、イスラエルを侮辱する敵に対して、神からの怒りがサウルに宿りました。サウルは、サウル選出に不満をもっていた人びとをも取りまとめ、戦い、勝利しました。

 勝利のあとで、サウルを王として認めなかった者に報復する計画が進みました(12節)。しかし、サウルは、この勝利を自分の勝利としてではなく、神の勝利として喜び、その計画を止めさせました。そして、民は一致してサウルを王にしました。

 勝利の後に、指導者の真価が問われます。成功したときに、信仰の地金が試されます。今までの鬱憤を晴らすなど、もっての他です。勝利のなかで、神の勝利のみを喜び、さらに神の御心を求めましょう。

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