月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年3月4日(木)

黙示録12章 迫害・苦難の背後に

竜は、自分が地上へ投げ落とされたと分かると、男の子を産んだ女の後を追った。しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。荒れ野にある自分の場所へ飛んで行くためである。女はここで、蛇から逃れて、一年、その後二年、またその後半年の間、養われることになっていた。(黙示録12:13-14)

 12章から14章は、その頃の読者が直面した大迫害を背景に、迫害の霊的真相を描き出す幻です。迫害を引き起こしているのは、神の救いの御計画を阻むことができず、劣勢に立たされたサタンの怒りです。

 女(神の民=旧約のイスラエル)が産む男児(メシア=主イエス)を竜は滅ぼすつもりでしたが、男児は神の玉座に引き上げられました(5節)。ですから、天では竜が敗北して地上に投げ落とされ、勝利の歌が鳴り響いています(7〜12節)。

 しかし、地上では、投げ落とされた竜(サタン)が激しく怒り、女(神の民=新約の教会)とその子孫(信徒)に戦いを挑みます(13〜18節)。この戦いの期間、神は教会を完全に守られます(6、14〜16節)。そこで竜は、戦いを激化させ(17節)、凶悪な国家による大迫害(13章)を起こします。

 神の民が味わう迫害や苦難は、意外にもサタンの劣勢のしるしだったのです。天上での主の勝利は動かず、地上での主の守りは確かです。悲しみの日も試練の日も、主への信頼を失わず、歩み続けたいものです。

コントローラ

Copyright (C) 2010 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.