1テモテ5章　教会を建て上げる勧め

老人を叱ってはなりません。むしろ、自分の父親と思って諭しなさい。
若い男は兄弟と思い、年老いた婦人は母親と思い、若い女性には常に清らかな心で姉妹と思って諭しなさい。（1テモテ5:1-2）

　弟子テモテへの指導書としてのこの手紙は、教会の形成への実際的で緻密な配慮に満ちています。すでにテモテの時代にも、教会は多くの人がいて問題を抱えていました。

　パウロは老人、若い男、年老いた婦人、若い女性、やもめ、さらには奴隷身分の信者にいたるまで、教会の指導者がどのように対処すべきかを教えています。思いやりと兄弟愛に満たされた心で、課題をかかえた人びとを諭すよう、若い伝道者を教えています。

　この教えを学ぶに際し、主の教会を建てたいというパウロの願いを心に留めましょう。今日も教会の門をたたくさまざまな立場の人と共に、教会を建て上げるためには、パウロの教えはどうしても必要です。テモテがパウロの諭しに耳を傾け、主の業に励んだように、私たちは聖書に耳を傾けます。それも、信徒全員が心を一つにして聴かねばなりません。

　長老たち、御言葉の教師たちへの尊敬も大切です。すべての立場の人びとが、共にいたわりあい尊敬しあい、感謝の心を持って、信仰生活を歩んでいきたいものです。

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