月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年7月8日(水)

創世記38章 これもまた主のご計画

三か月ほどたって、「あなたの嫁タマルは姦淫をし、しかも、姦淫によって身ごもりました」とユダに告げる者があったので、…。ユダは調べて言った。「わたしよりも彼女のほうが正しい。わたしが、彼女を息子のシェラに与えなかったからだ。」(創世記38:24,26)

 ヨセフ物語に突然割り込むかのように、その兄の一人、ユダのスキャンダルが記されています。しかも、息子の嫁タマルとの姦淫です。

 タマルはユダの長男エルの妻となり、エルの死後、当時の風習に基づき、次男オナンの妻となりましたが、そのオナンも死にました。ユダは、災いが三男シェラにまで及ぶことを恐れ、三男と結婚させませんでした。不当な扱いを受けたタマルがユダの前に娼婦に扮して現れたのは、ユダの子孫を残すための苦肉の策でした。

 タマルは、得られた胎児と共に殺される瀬戸際にいます。そのとき、彼女が自らの正当性を証明するために「保証の品」を差し出すと、ユダは彼女への不当な扱いを認め、胎児は受け入れられます。これもまた主のご計画でした。主はユダ族を救いのご計画の中心に据えておられ、この子から、やがてダビデの子キリストが生まれるのです(49章10節、マタ1章3節)。

 無論、タマルの正しさは完璧ではありません。しかし、キリストのために用いられて彼女は輝いています。キリストに仕える私たちも同じです。

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