月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年6月14日(日)

詩編21編 神の慈しみに支えられる

王は主に依り頼む。
いと高き神の慈しみに支えられ
決して揺らぐことがない。(詩編21:8)

 王への神の恵みは、救いであり力です(2節)。この「救い」は「勝利」と訳すこともできます。神は王に勝利による祝福を与え、黄金の冠と神との契約に生きる命を授けました。神の完全な愛に抱かれている王は、イスラエルを代表し、神への信頼に揺らぐことがありません。

 ここに歌われる王は、神に依り頼む者です。戦いで勝利しても、この世の圧制者たちが自ら神のごとくに振る舞うのとは対照的に、王は神の恵みの受け手でしかありません。ですから、自らの分を弁えた王が願うことは、全てかなえられます(3節)。

 この詩編が予表している王であるキリストは、神の御旨に完全に従うことにより、罪に対して勝利されました。私たちも、そのキリストに完全に依り頼むことにより、キリストの勝利にあずかる者となります。

 目の前に展開する歴史は、白も黒もなく灰色のままです。しかし、神に依り頼む者には、世界の行く末は明らかです。彼(彼女)の目は、将来に、燦然と輝く「主に依り頼む」王の栄光と自らの力に頼る者の悲惨な最後を見つめています。

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