月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年3月24日(火)

エゼキエル1章 全世界の希望

周囲に光を放つ様は、雨の日の雲に現れる虹のように見えた。これが主の栄光の姿の有様であった。わたしはこれを見てひれ伏した。そのとき、語りかける者があって、わたしはその声を聞いた。(エゼキエル1:28)

 虹は、旧約聖書においては、希望のしるしです。私たちは、ノアの時代、洪水が引いた後に虹が現れたことを思い起こします(創9章12-17節)。それは、もはや再び洪水をもって全地を滅ぼすことをしないという主の約束のしるしでありました。それは、また全世界にとって、希望のしるしともなりました。

 エゼキエルの時代、エルサレム神殿を中心とした信仰生活は存亡の危機にひんしていました。しかし、神はそのような時に、幻の中でエゼキエルに御自身の栄光の姿を現し、その御姿が周囲に光を放つ様は「雨の日の雲に現れる虹のように見えた」ということです。これは、実に、イスラエルの民にとってだけではなく、全世界にとって希望をあらわすしるしでありました。

 たとえエルサレムの都が滅び、神殿での礼拝はできなくなっても、主はなお全世界にとっての希望であり続けてくださることを、今エゼキエルに示されるのです。そして、この希望は、やがて救い主イエス・キリストの福音において全世界にもたらされることとなります。

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