Rejoice 連携 カルヴィニズムる人たち #10 2019年10月1日放送

坂本尚代(高知教会会員)

坂本尚代(高知教会会員)




夏休み防災教室   イベント風景

 左/夏休み防災教室
 右/イベント風景



Q どのような仕事をしておられるのですか

A 放課後児童クラブ(学童クラブ)の支援員をしています。児童福祉法に定められた放課後児童健全育成事業で公設公営、公設民営、民設民営と市町村によって様々ですが、仕事の内容はどこのクラブも大体同じようなことだと思います。子供の出席確認、学習の支援、遊びや諸活動の計画、おやつの提供、子ども同士のトラブル処理、保護者への連絡、毎日の保育内容の記録など多岐に亘ります。「ただいまー」と帰ってくる子ども達は毎日違った表情を見せてくれます。楽しそうに学校でのことを話してくれる子もいれば、逆に不機嫌な子もいて本当に様々で、学童クラブでの小さなドラマの始まりです。


Q 仕事を始めるきっかけは何でしたか

A クリスチャンの友人に「一週間に一日でも二日でもいいから」と誘われ、ボランティア感覚で気楽に始めました。最初の頃は子どもたちの笑顔に会えるのがとても楽しみでしたが、そのうち先輩支援員が辞めてゆき今は常勤で働いています。「この仕事は責任感と探求心がある人は辞められなくなる」と言われていますが、長く続けていれば責任も重くなり子供の命をお預かりしているという重圧に耐えられないと感じる時もあります。神様がこの子どもたちを愛し守ってくださるという信仰がなければ続けられなかったと思っています。


Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか

A マルコによる福音書10章14〜15節、「しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。『子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない』。子どもはとても謙遜だなと思います。お友達に嫌なことをされても、相手が「ごめんね」と謝れば「いいよ、これからはしないでね」と相手を赦し受けいれ、何もなかったようにまた遊び始めます。子どもの姿に教えられます。


Q 信仰者として心がけておられることがありますか

A 今の子ども達は、いじめ、不登校、貧困、家庭不和、虐待などにより言葉にできない怒りや不安、寂しさ悲しみなどをため込んでいます。時にはこちらの感情を逆なでするような言動を繰り返す子もいて、その子の背景にある思いや願いをわかろうとする姿勢が支援員には求められます。こちらも生身の人間ですから折れそうになる時もありますが、それを同僚支援員と出し合い共有し、その時の対応を検証しながら次の支援につなげていく作業を毎日繰り返しています。どう対応することが子どもにとって最善なのか祈り求める日々です。


Q 仕事をとおしてどんなことを目指しておられますか

A とても難しいことなのですが、一人一人の子どもにとって居心地のいい、私は私でいいんだ、という「自己肯定感」を培っていけるような場所になればと思っています。そして御心ならばいつかイエス様に出会って欲しいと願う日々です。この仕事を続けてゆく時に何度も困難な状況の中で、もうやめようかと思ったこともありますが、その都度、不思議に必要な助けが与えられて続けることができています。この仕事を通しても神様の御名が褒めたたえられますように。


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