キリストへの時間 2021年4月4日(日)放送

坂井孝宏(湘南恩寵教会牧師)

坂井孝宏(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ: 復活の何がうれしいか分からなかった ♪「『すくいのぬしは(讃美歌148)』リモート賛美制作:RCJメディア・ミニストリー」



 ごきげんいかがですか。神奈川県の茅ケ崎市にあります湘南恩寵教会の牧師をしております、坂井孝宏と申します。
 今日は4月4日ですが、教会の暦の上では、イエス・キリストの復活を記念する復活節です。イースターとも呼ばれる大切な日であります。これは教会にとっては一番大切な日でして、極端な話、クリスマスよりも大切にしてもいいくらいの日であります。それほどイエス・キリストの復活ということは、私たちにとって大切な意味を持っています。なぜかといえば、それは私たちの死んだ後のことに深く関わってくるからです。

 聖書にはこういう風に書かれています。「…実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです。つまり、アダムによってすべての人が死ぬことになったように、キリストによってすべての人が生かされることになるのです。」これはコリントの信徒への手紙第一の15章20節から22節に書かれていることです。このことに詳しく解説している時間は今日はありませんが、要するにここには、イエスが復活したように私たちも復活できるという希望が書かれています。

 私たちは誰も必ず死を迎えます。それが人間に与えられた定めです。でも、すべてが終わるその向こうに、死者の復活という希望がある。死の暗闇はもう完全に打ちのめされてしまって、永遠の命の世界がイエスによって開かれたのだと聖書は教えます。この死者の中からの復活という希望を、永遠の命の希望を、皆さんにお届けしたい。信じてほしいといいますか、信じることをおすすめします。人間にとって信じるべきことです。

 実は私には、この復活の希望ということが、どうにもよく分からなかった時期が長くあります。この地上でいかに生きていくかということに精一杯で、死んだ後のことなんかどうでもいいと言いますか、あんまり大切に考えることができなかったんですね。しかし牧師として、何人かの方の死に立ち会い葬儀をさせていただく中で、だんだんと変えられていっております。昔の私とは全然違うところを見ているなあと時々思います。

 死という終わりの線があることを意識すると、人間というのは変わります。先がないんですね。それ以上先がないということの中で、その人も、また私も、周囲の方々も変わっていきます。今までとは全然違う、濃密な時間が流れ始めるんです。祈りの時間が流れ始めるんです。死は怖いものです。先のない闇に向かう。本当に怖いんです。でもその恐怖において、その痛みにおいて、神様が近くなるということもあります。永遠を思う心が備えられるというのでしょうか。

 死というのはすべてをはぎとられる時だ、と申しますが、およそ生きていくということをしていく限り、私たちは色んなものを一つ一つはぎとられながら生きるよりありません。これまで確かだと思って信じてきたものが、実に確かでない、頼りにならないということが明らかにされるということも、年齢を重ねるほどに多く経験されることでしょう。悲しいことに、年を取るということは色んなことが信じられなくなっていくということかもしれません。

 そういう中で、神様のことも信じられないとなっていく方もいらっしゃると思います。でもその一方で、そうやってすべてがはぎとられていく中で、初めて素直に神様に心を開かれる方もたくさんいらっしゃいます。神だけが最後に頼りになるということを、悟る人がいらっしゃいます。そして失われることのない永遠の命が約束されていることの喜びに気付かれる人がいます。

 この永遠の命のすばらしさを十分に語りきることはまだ私にはできません。それは、ただ生き返るということじゃないんです。ただ生き返るということだけだったら、大してうれしいことじゃないんですね。むしろ悲しいかもしれませんね。もう一回この苦悩の多い人生、繰り返したところで、悲しみしかありません。

 でも永遠の命というのはそうじゃないんです。罪から完全に解放された命です。この肉体が抱えている弱さとか、病とか痛みとか、劣等感とか全部、そのすべてから解放されて、神の平安に満たされる。そういう永遠の命が与えられる。この約束にすがって死んでいくことのできる者は本当に幸いだと、今の私は確信しているのです。


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