キリストへの時間 2019年12月22日(日)放送  キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

山下朋彦(平和の君教会牧師)

山下朋彦(平和の君教会牧師)

メッセージ: 占星術の博士達



 おはようございます。広島にあります、平和の君教会の山下です。

 今日は、世界中の教会や家庭でクリスマスがお祝いされていると思います。「メリークリスマス!」「クリスマスおめでとう!」との挨拶も互いに交わされているのではないでしょうか。こうした折、占いの話をするのは不謹慎との声も聞こえてきそうですが、占いは不景気であればあるほど流行り、また他の人のことについてはよく当たるとのことです。どうしてなのか、占い師は占ってほしい人にあれこれ問いかけをして、その人がどんな人かを予め知っているからなのだと、何かテレビで聞いたことがあります。しかしさすがに占い師も、自分自身のことや自分の将来については言い当てることはできません。

 今日のところ(マタイ2:10-11)には東方の占星術の学者たちが登場してきます。彼らはその国では有名な人達で、天体の動きから王や王室のことを占っていたのです。けれどもその彼らも自分の未来や死については言い当てることはできなかったですし、占いの限界や制約をよくわきまえていたのではないでしょうか。

 そうした大きな不安や恐れを抱いている彼らに、ユダヤの国で新しい王が生まれる、そのお方は私たちの不安や恐れ、罪や死の力からも解き放つことのできるメシヤであることが聞かされていました。それはかつてバビロンへと捕え移されたユダヤ人が、メシヤ預言を彼らに伝えていたからです。それで彼らははるばるユダヤの国を目指し都のエルサレムを訪ねますが、そこには救い主はおられず、少し離れたベツレヘムが救い主がお生まれになる町だと律法学者たちによって知ります。そして再びあの東で見た星の導きにより遂に救い主にお目にかかり、黄金、乳香、没薬をささげて礼拝をし、再び故国へと戻っていきました。

 今日、教会で持たれるクリスマス礼拝や祝会に預かろうとしている方も大勢おられるでしょう。一年で最もにぎわうのがこの時だからです。しかしわたしがこのお話をしましたのは、まだそうした喜びに預かっていない方に対して、まことの救い主に出会うため、どうか教会においで下さり、礼拝の恵みに預かって頂きたいのです。

 東方の占星術の博士達は大きな困難と犠牲を払って遠い旅をしなければなりませんでしたが、しかしあなたはお近くの教会においでになることによって、彼らと同じ恵みを味わうことができるのです。どうか少しだけ勇気を出して教会に足を一歩踏み入れてみませんか。きっと救い主イエス・キリストがあなたを迎え入れ、出会ってくださるに違いありません。メリークリスマス!あなたにもクリスマスの祝福がありますように。



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