あさのことば 2019年9月 3日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小峯明(船橋高根教会牧師)

小峯明(船橋高根教会牧師)

メッセージ: 逃れの道



 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 東京オリンピックを目指して練習を重ねていた水泳の選手が、重い病にかかり、療養に入られたことを以前に聞きました。その時彼女は「神様は耐えられない試練を与えることはないので治療に専念します。」と言うことをおっしゃったとニュースで聞きました。

 わたしはその選手がキリスト教徒であるかどうかは知りませんが、その言葉は新約聖書のコリントの信徒への手紙一 10章13節に記されています。「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」とあります。

 確かに試練は、わたしたちにとって嬉しいものではありません。しかし、すべてのことは、神を信ずる者にとって、「万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています」(ローマ8:28)と聖書は語ります。

 そこで問われることは、神の言葉に信頼しようということです。わたしたちはいつも、神に頼るよりも自分や家族や、財産に頼りがちです。けれども、それらは有限でありいつも力があるわけではありません。療養を余儀なくされることも起こります。その時に、わたしたちは何を頼るでしょうか。多くの場合、医療の業を頼るでしょう。しかし医療の業も神の手の中にあります。ですから、まず神に頼ることです。どうすればよいのでしょうか。そのときは主イエス・キリストの父よ、逃れの道を与えてくださいと祈りましょう。

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