キリストへの時間 2018年1月14日(日)放送

唐見敏徳(忠海教会牧師)

唐見敏徳(忠海教会牧師)

メッセージ: 共に生きる

 おはようございます。忠海教会の唐見敏徳です。
 以前の放送でお話ししたことがありますが、忠海教会のとなりに、障がいを持つ方々、ご高齢の方々を支援する福祉施設の聖恵会があります。今週の土曜日1月20日は、聖恵会の58回目の創立記念日です。毎年この日の朝のチャペルでは、聖恵会のこれまでの歩みに関わるエピソードを交えてメッセージをします。そしてお昼の時間には、いつもより少し豪華な昼食を頂いて、みんなで創立をお祝いします。

 社会福祉法人聖恵会は、1950年1月20日に忠海教会の一室で、牧師と牧師夫人、そして数名の障がい者による祈りをもってスタートしました。和文タイプライター数台の小さな印刷所として、聖恵授産所という名前で、その第一歩を踏み出しました。当時牧師であった井原牧生先生ご自身も、筋ジストロフィーという重度の障がいをお持ちでした。
 しかし「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」(2コリント12:9)と聖書にあるとおり、障がいに負けることなく、かえってそれを前向きに受け止め、牧師としての働きとともに、障がい者施設のリーダーとして働かれました。

 現在、聖恵会は職員と施設の利用者を合わせて200名以上が共に働き、生活する施設に成長しました。けれども、これまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。今でもまだしっかり解消されているとは言えませんけれども、聖恵会が創立された半世紀前は、障がい・障がい者に対する意識と理解はあまりにも不十分で、いわれなき差別と偏見が根強く残っていました。

 障がいを持つ方々が、タクシーの乗車やレストランの入店を拒否されたり、進学、就職、結婚などで不当な差別を受けたりすることが日常茶飯事の時代でした。自分たちの暮らす場所の近くに障がい者を支援する施設があることを快く思わない人も多かったのです。それでも 神の恵みと心ある方々の祈りによって、聖恵会で共に歩む仲間とその活動は今日にいたるまでずっと支えられ、守られてきました。

 チャプレンとして聖恵会の働きに携わる中でいつも心に思うことは、約束の救い主イエス・キリストが障がいを持つ方々とどのように触れ合っておられたかということです。
 聖書を読みますと、イエスは障がいを持つ方々に対して、一切の差別意識や偏見を持たないで、本当に自然に接しておられたことがわかります。足の不自由な人、目の見えない人、体の不自由な人、口の利けない人、重い皮膚病を患う人、イエスは自ら彼らのそばに近寄って行かれ、癒しと希望を与え、彼らと共に歩まれました。

 イエス・キリストにとって、その人が抱える障がいや病は、その人の存在価値を損なうマイナスの要素ではありませんでした。それどころか、その障がいを神の業が現れるためにあるのだとさえ、イエスは語られました。
 聖書はわたしたちに、イエス・キリストの姿を通して、共に生きるとはいったいどういうことなのかを常に問い続けています。

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