あさのことば 2017年5月21日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀昇(筑波みことば教会牧師)

小堀昇(筑波みことば教会牧師)

メッセージ: 全てが益となる

 お元気にお過ごしですか。私は今週一週間、この番組を担当させて頂きます、茨城県つくば市東谷田部東中斜め向かい、筑波みことば教会牧師の小堀昇と申します。宜しくお願い致します。

 皆さんもよくご存知の坂本竜馬という人。彼の従兄に、山本琢磨という人がいたことは余り知られておりません。山本琢磨は、四国の出身。そして江戸に上り、そこで尊王攘夷の思想集団、土佐勤皇党に入り活動するのです。
 そんなある日彼は、一人の商人が落とした懐中時計を質屋に入れた廉で切腹を命じられます。その彼を夜陰に乗じて逃がしたのが坂本竜馬でした。

 九死に一生を得た山本琢磨は、その後東北を経て蝦夷(現在の北海道)、函館に渡ります。
 そこでロシアからやって来た、神父ニコライと出会うのです。神父が日本文化を理解しようとし、子供に剣術を習わせた、そのことがきっかけで二人は出会うことになります。

 山本は最初、この神父をスパイと思い、殺そうとします。しかし後に、この神父の素晴らしい人柄に触れて、山本は信仰を持つ決意をいたします。そして何と彼は、日本人最初のロシア正教会のクリスチャンとなるのです。更には日本人最初の司祭となります。
 現在日本の重要文化財に指定されている、御茶ノ水のニコライ堂は、かつてこの山本琢磨が東奔西走、尽力して建てたと言われているのです。

 何と波乱万丈の生涯でしょうか。もし彼が懐中時計を質屋に入れなければ、恐らくクリスチャンになることはなかったと思います。神様は全てを働かせて益としてくださると、聖書は語っています。
 私たちの人生にも色々なことがあります。でも神様は全てを働かせて最善をなして下さるお方です。

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