あさのことば 2016年10月9日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

坂井孝宏(勝田台教会牧師)

坂井孝宏(勝田台教会牧師)

メッセージ: わたしはこの目で救いを見た

 ご機嫌いかがですか、千葉県八千代市にあります勝田台教会の牧師をしております、坂井孝宏と申します。
 聖書のルカ福音書の2章に、シメオンという人の印象的な物語が記されています。シメオンという人は、実際には何歳だったのか分からないのですが、大変な老人であったと古くから言われています。
 この人は、救い主イエス・キリストに会うまでは決して死なないとのお告げを受けて、その時の到来をずっと待ち望んでいた人でした。その時が来るのを、どんな思いで待っていたのでしょうね。

 生き続けるということは、決して良いことばかりではありませんから。お子さんたちに先立たれて、「どうして私だけが残されるんだろうね」とつぶやいておられた、ご高齢の姉妹もいらっしゃいました。
 シメオンも、たくさんの悲しみを見てきたんだと思います。いくさのむごさや、貧しさや病に苦しむ人を見てきたんだと思います。
 地上の日々というのは、罪人の悲惨に満ちています。

 そんな日々を過ごしながら、主よ、救いを来たらせてください。すべての罪をあがなってくださる救い主を、我らに与えてくださいと、待ち望んでいた。
 そして、ついにその日が来たんですね。
 彼は聖霊に導かれるままに、幼子イエスに出会ったって書いてます。
 その幼子をしっかり抱きしめて、「わたしはこの目で救いを見た」と言いました。どれほどうれしかったことだろうか。
 「救いを見た」と、最後に言うことができる人生は、幸いな人生だと思うのです。

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