あさのことば 2016年6月21日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(綱島教会牧師)

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 変えられた人―余生の老婆

 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
 イエス様が誕生されたころ、エルサレムにアンナという預言者がいました。

 聖書では次のように紹介しています。「非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから7年間夫と共に暮らしたが、夫に死に別れ、84歳になっていた」。
 預言者と紹介されていますから、神様の言葉を伝える働きを、これまでずっとしてきたのでしょう。しかし、短い結婚生活のあと夫と死に別れ、独り身になり、もうずいぶんと歳をとってしまったというのです。歳とったその女の暮らしについて、聖書にはこうあります。「彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていた」。おそらく預言者としての働きも隠居のような状態だったことでしょう。静かに宗教生活をしながら余生を送るというところでしょうか。

 そんな中で、生まれてひと月ほどの赤子のイエス様に出会います。イエス様の両親が、お参りのために赤子のイエス様を神殿に連れてきたのです。そのイエス様の姿を見たアンナは、それが救い主の誕生だと分かったのでしょう。神様を賛美します。そして、エルサレムの人々に、その幼子のことを話したのでした。再び預言者のような働きをし始めたということかもしれません。
 もう、人生の晩年になり、静かに余生を過ごしているような状態だったのです。しかし、イエス様を知ることができたので、あらためて人々にイエス様のことを伝えるという使命に立ち上がったのです。
 イエス様は、一人でも多くの人に伝えたい、知ってもらいたい、そういう思いを起こさせるお方です。あるいはまた、最後まで人に生きる力を与える、生きる使命、生きがいを与える、そういうお方でもあるのです。

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