あさのことば 2014年8月17日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: 肉と霊-肉とは?

 いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
 聖書には、ふだんわたしたちもよく使う言葉が、特別な強い意味を持って使われることがあります。「肉」もその一つでしょう。牛肉、豚肉…の肉という言葉が、人間の肉体という意味でも使われますし、肉親のように、血縁を表わす意味でも使われます。これくらいなら、連想が働くでしょう。しかし、そこに留まりません。

 使徒パウロ手紙のひとつ「ガラテヤの信徒への手紙」の中に、「肉と霊は対立しあう」という表現があります。5章17節。「霊」とはもともと聖霊のことです。そこからここでは「キリストを信じて、聖霊に導かれて神を知っている人の人間性」のことです。それに対応して、「肉」は「キリストを知らず、神をまだ知らない人の、生まれながらの人間性」という意味です。

 ここでは「肉と霊」が、つまり「神を知らない人の人間性と知っている人の人間性」が、完全に対立するものであり、一人の人はどちらかを必ず持ちます。「肉」の行き着く先は死と滅びであり、「霊」の行き着く先は永遠のいのちです。なんと厳しい人間観でしょうか。
 人は普通自分の人間性が「肉」であることを知りませんし、知っても「霊」を求めません。仮に求めても決して得られません。知る唯一の道は聖書を読むことですし、得る唯一の道はイエス・キリストを信じることです。

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