あさのことば 2013年6月13日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

佐藤紀子(上福岡教会執事)

佐藤紀子(上福岡教会執事)

メッセージ: みんなで生きる

 ご機嫌いかかですか。上福岡教会の佐藤紀子です。わたしは現在、看護師として終末期医療に従事し緩和ケアを提供しています。

 わたしは学生の頃夢がありました。それは海外医療に携わることでした。わたしは本で岩村昇先生のお働きを知りました。1961年に海外医療協力会(JOCS)からネパールに派遣され、医師や医療設備が極端に不足しているネパールに赴任された時のお働きの著書です。

 JOCSとは人々が支え合う「みんなで生きる」平和な社会の実現のために、保健医療従事者のアジア・アフリカ諸国への派遣や奨学金支援、現地団体との協働プロジェクトを通じて、海外保健医療協力を行っている組織です。タンセンの病院を中心に、山間僻地に蔓延していた結核・マラリア・コレラ・天然痘・赤痢等の伝染病治療と予防、そして栄養改善のために、史子夫人と共に18年間、奮闘され、その間、現地の孤児12人を養子として育てられたのです。これらのお働きにとても感動しました。

 海外には飢えて亡くなっていく子供が大勢いました。栄養失調で大きなお腹にまさに骨と皮の手足、ハエが身体にまとわりついても振り払う力もなくうつろな目をしている子供たち。劣悪な環境と古い習慣によりせっかく生まれてきたのに、成長しないうちになくなっていく赤ちゃん。わたしは助産婦になってこの働きをしたいと夢を描きました。『世界には貧しい国が二つある。ひとつは物質的に貧しいインド。もうひとつは、世界でこれだけ苦しんでいる人がいるのに無関心でいられる日本。』とマザ―テレサは述べています。世界に関心を持ち「みんなで生きる」社会の実現に寄与したいと願います。

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