あさのことば 2012年8月6日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井献(東京教会牧師)

今井献(東京教会牧師)

メッセージ: 大切な出来事

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 今日は8月6日、広島に原子爆弾が落とされた日です。わたしは小学校1年生から中学2年生まで広島県の東部にある三原市と言うところに住んでいました。
 小学校のときから原爆についてと平和教育を受けました。また、広島では、8月6日の前にはテレビでも原爆に関するニュースなどがよく放送されていました。小学校4年生の時には学年全員がバスで広島市内見学に行き、原爆資料館と平和記念公園にも行ったのを思い起こします。原爆資料館で見た、熱で焼かれた服、石の床に熱線で写された人間の影、熱で解けたコインなどを見て、とても恐ろしいと思ったことを覚えています。
 昭和47年、中学2年の夏に埼玉県の秩父に引っ越したのですが、やはり広島からは遠く離れていたからか、原爆のことについて特別に取り上げるということはありませんでした。

 そのかわり、ちょうどそのころは1884年に起った、秩父事件といわれる歴史的出来事が再評価され始めたときらしく、学校や地域でこのことがさかんに取り上げられていました。秩父事件とは、農民が秩父困民党を組織して政府に対して武装蜂起した事件であり、自由民権思想から起ったこととして位置づけられています。

 同じ悲惨を二度と繰り返さないため、あるいは貴い出来事を将来に生かすために、歴史を学ぶことは大切です。各々の地域で起ったことを忘れず、記憶することをとおして、その地域に住む人々、特に子どもたちが社会のあり方を学ぶことは、わたしたちの将来につながるはずです。皆様の回りにそのような歴史はないでしょうか。

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