あさのことば 2012年4月25日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

立石章三(横浜中央教会牧師)

立石章三(横浜中央教会牧師)

メッセージ: 今日は何の日?

 お元気ですか。横浜中央教会の立石です。
 今日は何の日でしょうか。今日は今から約50年前、1963年4月25日、大阪駅前に日本最初の鋼鉄製の横断歩道橋が完成した日です。横断歩道橋、車優先社会の象徴ですね。お年寄りも体の不自由な方も、道路の向こう側へ渡りたいなら、歩道橋の階段を登って行け。道路は車のものだから人間が渡ってはならない。そのように人間性を無視し、車社会の効率のみを優先したゆがんだ社会の象徴です。

 聖書は今から3000年も前にこう言っています。
 「耳の聞こえぬ者を悪く言ったり、目の見えぬ者の前に障害物を置いてはならない。あなたの神を畏れなさい。わたしは主である」(レビ記19:14)。
 「盲人を道に迷わせる者は呪われる」(申命記27:18)。
 足の不自由な者の前に、横断歩道橋という障害物を置く社会は神の怒りを招き、歩道に設置してある盲人用の黄色いタイルの上に自転車を置いたり、商品を積んで置くような人は神に呪われるのです。

 今日本では、社会的弱者が安心して暮らせる社会を作ることが、結局、人に優しい社会なのだという、当たり前の認識が広がってきました。高齢化が進んだので、横断歩道橋にもエレベーターが設置されるようになりました。しかし、このようなハードな面ばかりではなくて、わたしたちクリスチャンは、人の心が暖かくなるような社会を作っていきたいものです。イエス・キリストは貧しい者、虐げられている人々、弱い者の見方でした。それは神の国をこの世に実現させる働きだったのです。

コントローラ


スマートフォンの方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2012 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.