野島邦夫（国立聖書教会牧師）

メッセージ： 自慢3．自慢を生む心

　いかがお過ごしでしょうか。国立聖書教会の野島邦夫です。
　今週はきっと誰にもある「自慢」について考えています。今日は「自慢」が心の中のどのような思いから生まれてくるのか、考えましょう。

　「自慢」という言葉自体悪いニュアンスを持っていますが、さらに、「あの人は新車を買ったことを自慢している」とか、「彼は部長になったことを自慢している」と聞きますと、私たちはそれらの自慢している人たちに対して何となくイヤな感じを持ちます。
　なぜでしょうか？その人たちが、自分が他の人々より上にいるということを暗に主張しているからでしょう。しかしそれだけではありません。私たち自身の中にも、自慢話を聞く時自分がその人より下にいるという気持ちを持たされるからこそ、敏感に拒絶反応するのではないでしょうか。言い換えれば、私も他の人たちの上にいたいという気持ちがあるからではないでしょうか。

　「私は他の人たちより上にいたい」という気持ち、これはエゴイズム、自己中心主義に他なりません。自慢は人の心のもつ醜さを反映しています。既にご自分の「自慢の種」を、その理由と共に書きだされたことでしょう。もう一度読みながら、それを遡れば「私は他の人たちより上にいたい」という思いが自分の心の中にないか、考えてみてください。

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