熊田なみ子のほほえみトーク 2011年2月8日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

雪が降る-第2の人生の始まり-

 一面の銀世界。スキーを楽しむ人たちにとっては嬉しい冬の日々。私もずっと前スキーの初体験をしたのですが、怖いもの知らずの挑戦をして滑ったのは良かったのですが、現実はそんなに甘くないものです。何度も転びに転んで、山から降りる途中でついにギブアップ。両足にたくさんアザを作って、しばらくスカートもはけませんでした。それに懲りてすっかりスキーからは遠ざかってしまいました。あなたはいかがですか?スケートやスノーボードも楽しんでいますか?

 この季節になると思い出す「雪が降る」という一枚の絵。以前新聞で紹介されたものですが、なんと91歳のおばあさんが描いたもの。1860年から1961年まで、101歳の長寿を神様からいただいたグランマ・モーゼスさんの作品です。そこに描かれている空も山々も、木々も家々も、子供たちも動物も、一面の銀世界を楽しんでいます。あまりに見事な細かな描写を見ると、これが本当に91歳の女性の作品?と疑ってしまいそうです。
 モーゼスおばあさんの本名は、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス。本格的に絵に取り組んだ年齢は、なんと70代半ば(聖路加の日野原先生がおっしゃる「75歳から始める!」まさにその年齢ですね)。亡くなるまでに描いた作品の数がなんと1600点。独学だそうですね。人生の大半は農婦として暮らし、リウマチで趣味の刺繍絵が出来ず…そこから新たな展開が始まったとのこと。80歳で初めての個展、大統領からも表彰されても質素な生活を変えることはなかったそうです。

 日本で若者が自分の人生を終わらせたいと苦しみの叫びをあげて事件が起こったりしますと本当に悲しいです。苦しくても投げ出さない、忍耐して希望を持って生きよう、そのような歩みをどこで掴むことができるのでしょう。

 私は新約聖書の中にある「内なる人は日ごとに新しい」(2コリント4:16)という御言葉が大好きです。
 この第4章は、「土の器に納めた宝」とタイトルがつけてあります。あなたも是非読んでみませんか?使徒パウロは「わたしたちは、四方から苦しめられても行き詰まらず、途方に暮れても失望せず、虐げられても見捨てられず、打ち倒されても滅ぼされない。」と告げ、私たちが救い主と共に生きるならば、「…わたしたちは落胆しません。わたしたちの外なる人は衰えていくとしても、わたしたちの内なる人は日々新たにされていきます。」と語るのです。

 小さな土の器である私たち。でも神様が素晴らしい宝を下さっています。生きていると世界も自分も次々にいろいろな悩みにぶつかりますね。辛いし、失敗もあれば病気もある。仕事も思うようにいかない…。誰も一度や二度、同じような経験がありますね。今まで後悔ばかりという人生であっても、このみことばを心にしっかり刻み込んでいくのがキリストにある第2の人生、古いものが過ぎ去った新しい人生です。世界は、神様の御国の完成に向かって希望があるのです。私たち一人ひとりもそれぞれにどんな賜物が花開くのでしょうか。

 愛される喜びを知り、自分が与える喜びを知る信仰と希望と愛の人生を感謝して受け取りましょう。幾つになってもイエスさまをしっかりと見つめて礼拝しながら生きるならば大丈夫。
 雪が降る季節の中で、暖炉の暖かな火をいただくように、私たちの人生も「信仰と希望と愛」(1コリント13章)をいただいて神様の御手のなかで生かされていきたいですね。  くまだなみこ

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