山下正雄 （ラジオ牧師）

メッセージ： 一粒の麦（ヨハネ12:24）

　おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
　イエス･キリストはこんなことをおっしゃいました。

　「はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ」（ヨハネ12:24）

　イエス･キリストはまさにこれからご自分のなさろうとしていることを、このように譬えでお語りになっているのです。
　麦の種は地に埋められなければ、芽を出すことも根を張ることも、ましては豊かな実を結ぶこともできません。しかし、地に埋まっている間は、人間の目にはまるで死んだも同然です。けれども、この死ぬということがあってはじめて、一粒の麦は豊かな実りを結ぶことができるのです。
　それと同じように、イエス･キリストは十字架におかかりになって、ご自分から命を献げようとしています。それはイエス･キリストご自身が命に甦り、ご自分を信じる人たちに永遠の命を与えるためです。

　イエス･キリストの生涯は、確かに誰が見てもむごい最後です。偽りに満ちた裁判で犯罪人の汚名を着せられ、最高刑の十字架に掛けられ、苦しみ喘いだ後に息を引き取ります。けれども、イエス･キリストはそれをご自分の使命として進んで引き受けられたのです。このイエス･キリストの十字架と復活があればこそ、信じる者は豊かな永遠の命に預かることができるのです。
　それではきょうもあなたの上に主イエス･キリストの恵みが豊かにありますように。

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