キリストへの時間 2009年7月12日(日)放送    キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

泥谷ちひろ(山田教会会員)

泥谷ちひろ(山田教会会員)

メッセージ: アフリカの蟻の道

 お早うございます。ごきげんいかがでしょうか。山田教会の泥谷ちひろです。
 あるとき、ある写真家が撮った一つの写真に目が止まりました。それはアフリカで撮ったものです。芝生でしょうか。短い草が一面に生えている所に、一本の筋がついている写真です。アフリカの蟻が何年もかかってつけた道だそうです。いくら何年かかっても、蟻が歩いてこんなに筋がついてしまうとはとても考えられないと思い、アフリカの蟻について図書館で調べてみました。
 日本の中で、最大の蟻はムネアカオオアリで、雌は体長が18mmあるというのです。ところが、世界で一番大きな蟻は、アフリカのサスライアリというので、雌の体長が40mmもあるそうです。雄の兵隊蟻は、やや小さいにしても、そんなに大きな蟻が行き来していたら、一本の筋がついても納得がいきます。

 若い頃のあるとき、私と同じときに洗礼を受けた人に出会いました。その方は、もう信仰をなくしていました。その人は私に、「ずーっと続けて教会に行っているの?」と驚いていましたが、驚いたのはむしろこっちの方でした。また、ある人は、「そんなに毎週毎週、教会に行って何をするの?」と言うのです。「わたしは毎週毎週、教会に行って聖書を学んだり、イエス・キリストを礼拝して神さまのお恵みをいただいているのよ。」と答えました。神さまは毎週イエスさまを通して礼拝し、祈ることを喜んでくださいます。

 こんな可愛い話があります。あるクリスチャンのおばあさんが、ちょっと遠くに住んでいるお孫さんを日曜学校に連れて行くために、車で毎週迎えに行っておられました。マンションのエレベーターに乗っている間に、その小さいお孫さんと一緒にイエスさまが弟子たちに教えられた主の祈りをしておられたそうです。やがてそのお孫さんは、主の祈りをすっかり覚えたそうです。

 また、ずっと以前のことですが、日曜学校の保護者をよく訪問した時期がありました。その折り、ある人が、余程、腹が立ったのか、子供が友だちに言われたことをぶちまけ、「先生だったらどうします?いくら何でも許せないでしょう?」と言っておられました。しかし、イエスさまが私たちの罪を赦してくださったのですから、私たちも相手の罪を赦さなければなりません。「互いに納得するように話し合って和やかに処するようにして、カッカッと怒らないようにすれば、平和に収まるでしょう」と言ったのですが、その方の怒りは収まりませんでした。こんなことでも、平和を保つようにと聖書で教えられ、長年にわたって積み上げられた信仰のお陰だなあと思い、神さまに感謝したことでした。「怒ってはいけない、短気を起こしてはいけない」と読んだり、聞いたりしても、一度や二度では身につきません。長い間の積み重ねによって不可能も可能になるのです。

 そんなこと言わなくてもわかってると言う人もいますが、人間は、強いと思っていても弱いものです。「嘘をついてはいけません、神さまはすべてをご存知です」と、一度や二度聞いてもそれが心の底まで響いていきません。偉大な先生でも、一生かかって説教を続けても、神さまのお言葉である聖書を語りつくすことはできないと言われます。ですから、毎週かかさず日曜日の礼拝に出かけても、私たちは神の言葉を全部知り尽くすことはできないのです。

 けれども、多くの蟻が、何年も歩いて出来た蟻の道のように、何年も教会に行っておれば、あなたの蟻の道が出来ます。そして、成長した自分を神さまに受け入れていただく日が来ることでしょう。あなたもずっと続いて礼拝に出席して少しずつ学び取り、御言葉をご自分のものとなさってください。
 イエス・キリストさまはきっとあなたを変えてくださいます。あなたの上に、主イエスさまの恵みがありますように。

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