あさのことば 2008年10月21日(火)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(綱島教会牧師)

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: かくれた献げ物

 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
 あるときイエス様が、エルサレムの神殿の賽銭箱のところで、人々が献金を入れているのを見ておられました。金持ちたちが、次々とこれみよがしにお金の音をたてながら、沢山入れていたようです。周りの人から見たら、たいしたものだ、信心深い、そんなふうに見えたかもしれません。そんな中、ある貧しいやもめが、本当にわずかなもの、二枚の銅貨を入れました。それを見て、イエス様は弟子たちを呼び寄せて言われました。

 「この貧しいもやめは、だれよりもたくさん入れた。乏しい中から、持っている生活費を全部入れた。」

 イエス様は、弟子たちを呼び寄せて、弟子たちに向かって言われたので、このやもめ本人は、自分のことが話題になっているとも知らずに帰っていったかもしれません。まさか自分のことが聖書に記されるようになる、などということなど夢にも思っていなかったことでしょう。それでも、イエス様は、ちゃんとご覧になっていて、ちゃんと知っておられたのでした。

 私たちも、ついつい目に見えるところで、立派だとか、善いことだとか、信仰深いとか、あるいは駄目だとか、判断してしまうことがあります。また、宗教的なことをする時でさえも、人の目を気にしたり、人に褒められたいとか、信仰深い、熱心だと思われたいとか、そんなふうにさえなってしまうことがあります。でも、本当は神様の目、イエス様の目を意識したいものです。
 このやもめは人間の目は意識していませんでした。神様を意識していました。神様を見つめていました。ただ神様の素晴らしさを見つめて、喜んで献金したのでした。

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