熊田なみ子のほほえみトーク 2007年9月18日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

あなたとわたしの生きてる時間 あずかりっ子の涙

 誰でも「ああ この人にはかなわない・・・」と思う親しい人がいるのではないでしょうか?久しぶりにいただいた友の手紙。読みながらそう思って神様の祝福を祈りました。私たちの周りには、妊娠を隠して赤ちゃんを殺してしまったりする悲しい事件も起こっていますし、赤ちゃんポストについてもいろいろと反響があります。でも子供たちが幸せに生きる道も神さまが用意されているのです。

 学生時代、交換日記をした友だち。突然襲った愛する一人息子の急死。20歳でした。なんとその日は、私の息子の誕生日。番組でも以前その出来事をお話しましたが、あれから7年過ぎる中で、両親も亡くし、今、夫は重い病に。ところが、親のいない子ども達を次々と4人も引き取り育てているのです。笑顔に囲まれて、子ども達とともに施設へのボランティアにも励んでいるようです。愛に溢れて生きるって素敵だと思わせてくれる友の姿。すごい!イエス様と一緒に生きる愛の力です。

 手紙の中に書かれた子ども達の姿に胸を打たれました。眠る前のベッドで子供が聞いてきたそうです。
「どうして、私はママと名前が違うの?」
「・・・それはね、神様に家にきてくれる特別な子ども達を送ってください、とお祈りしたの。神様はお祈りに答えてくださったのよ・・・ママはとっても嬉しくて、あなたは、ママの産んだ子供と同じなのよ」
 Sちゃんの目から涙がポロポロ流れて、ママの手をギュと強く握って離さなかったそうです。4人のあずかりっ子ちゃんたちは、なんと幸せなお家に神さまが連れて行ってくださったのかと思います。突然の愛する自慢の息子を、先に失うという厳しい試練の中で、友は新たな生き方を見つけていたのです。

 こんな言葉が添えられていました。
 「人生にはただ一つの義務しかない。それは愛することを学ぶことだ。人生にはただ一つの幸せしかない。それは愛することを知ることだ」(ティヤール・ド・シャルダン)
 昔、学生寮で交換日記に書いた言葉のような気がします。「愛する」ことはなんと難しいことでしょう。生まれつき神様と隣人を憎む傾向にある罪人の姿が私たちですから。私たちは、自分にいつも絶望しているのです。でも救い主イエスさまに出会うとき変えられます。自分の命を削って子どもたちに愛を注ぐ。ここに本物の幸せがあることを改めて友は教えてくれました。児童虐待がうなぎのぼりという最近の日本で、温かな友の姿は希望を与えてくれました。

 「わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また、信じています。神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。」(ヨハネの手紙1 4:16)(くまだなみこ)

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
  Copyright (C) 2007 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.