詩編のことばとこころ 2006年2月19日(日)放送

山下正雄 (ラジオ牧師)

山下正雄 (ラジオ牧師)

メッセージ: 「神の言葉は力の素」(詩編119:52)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第119編52節の言葉です。

 「あなたの裁きはとこしえに堪えることを思い 主よ、わたしは力づけられます。」

 詩編119編は22の段落から成り立ついろは歌です。7番目の段落にはヘブライ語のアルファベットの7番目の文字を持つ言葉が並びます。特に目をひくのは「思い出す」「思い起こす」という意味の「ザーカル」というヘブライ語の言葉です。

 この詩編の作者は悩み苦しみの中にいます。傲慢な者からは見下され、神に逆らう者たちに対してこみ上げる怒りは抑えきれないほどです。そんな苦しみの中でこの詩編の作者は神の言葉を思い起こします。そして、神の言葉の中に慰めを見出し、自分を力づける元気の素を見つけ出すのです。それは日ごろから神の言葉に触れていて、思い起こせるだけの蓄えがあるからです。苦しみに襲われる時に、慌てて聖書を拾い読みしても、慰めにも励ましにもなりません。心のうちに神の言葉、聖書の言葉をたくさん蓄えているからこそ、神の掟や約束を思い起こすことができるのです。

 ラジオを聴いてくださっているあなたも、どんな苦難のときにも慰めの力をいただけるように、日ごろから聖書の言葉に親しみましょう。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。

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