詩編のことばとこころ 2006年1月29日(日)放送

山下正雄 (ラジオ牧師)

山下正雄 (ラジオ牧師)

メッセージ: 「魂が涙を流すとき」(詩編119:28)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第119編28節の言葉です。

 「わたしの魂は悲しんで涙を流しています。 御言葉のとおり、わたしを立ち直らせてください。」

 詩編の119編は22のまとまりからなる「いろは歌」といわれています。今朝はヘブライ語の四番目のアルファベット文字を使った単語が並ぶ四つ目のまとまりです。

 さて、人生には悲しみや困難が伴います。人生がいつも順風満帆であるとは限りません。嵐が襲い波をかぶるような事態が起こります。その時にこそ、人は自分が歩んできた道が試されます。

 今朝の詩編の作者は。魂が悲しんで涙を流すような事態に直面しています。「わたしの魂は塵に着いています」とさえ歌います。このような事態に直面した時、人の取る行動は様々です。ある人は自分の不幸を嘆きます。ある人は他人の幸福をうらやみます。ある人は自分だけが困難に直面していることを不条理であると嘆きます。また、ある人はただ単に諦めるだけの人もいます。

 この詩編の作者はどうしたのでしょう。神の言葉に従って歩んできた道の正しさを確認しました。信仰の道を選び取りました。そして、涙を流す魂を立ち直らせてくださいと神に祈りました。神の言葉に従うこの詩編の作者にとっては、苦しみのときにこそ、歩むべき道がいっそう明らかになったのです。あなたもぜひ神の言葉、聖書を土台として確かな道を歩んでください。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。

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