あさのことば 2006年3月17日(金)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ: 「福音にふさわしい人」

 いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。最初に、フィリピの信徒への手紙1章27節の短い言葉をお読みします。

 「ひたすらキリストの福音にふさわしい生活を送りなさい。」

 信仰を求めている時、「自分はクリスチャンらしい生活ができない」と言って、洗礼を諦めようとする人がいます。信仰者になってからも、「自分はクリスチャンらしくなれない」と言って、自分の信仰を疑う人もいます。そのように考えるのは、ある理想的なクリスチャン像とか理想的なクリスチャン生活のイメージがあって、それにある程度達しているのがクリスチャンである、と思っているからではないでしょうか。

 しかし、イエス・キリストは遊女と食事を共にされました。詐欺を働いているような罪深い者の家にも泊まられました。ご自分から歩み寄って行かれ、分かっていても悪い生活から足を洗えない人や罪深い性質をなかなか変えられない弱い人の友となられ、まず罪から救って、まっすぐ歩けるようにしてくださった。それがイエス・キリストでした。

 このキリストの福音にふさわしい人、ふさわしい生活とは、立派な信仰者のことでも理想的な生活のことでもありません。自分の罪と弱さを正直に認め、キリストの救いに感謝して生きていく。これこそ、キリストが私たちに望んでおられることなのです。

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