あさのことば 2006年3月13日(月)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ: 「愛の知らせ」

 いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。最初に聖書の言葉に耳を傾けましょう。フィリピの信徒への手紙1章2節です。

 「わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。」

 キリスト教はよく「愛の宗教」と呼ばれますが、どういう意味で「愛の宗教」なのでしょうか。

 今お読みしたのは、使徒パウロがフィリピ教会に宛てた手紙の最初にある言葉です。「主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように」とは、「あったらよいですね」という人間的な願いの表明ではありません。むしろ、「恵みと平和が必ずある」という断定、「必ずあるから、あるように」という宣言です。そして、実はここにキリスト教という「愛の宗教」の特徴がよく表わされています。

 つまり、「キリストに愛を教えられキリストに倣って愛に励みなさい。そうすれば、恵みや平和が与えられますよ。そうなりますように」という愛の励ましではありません。

 「実に愛の足りない私たちにも、キリストは愛を注いでくださいます。だから、キリストの恵みと平和のうちに新しいスタートを切ることができます」という愛の知らせ、これがキリスト教なのです。

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