キリストへの時間 2005年8月21日放送    キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

泥谷逸郎

泥谷逸郎(山田教会牧師)

メッセージ: 「宇宙の終末の日に起こること」

 山田教会牧師、泥谷逸郎です。

 今日は、キリストが宇宙の終わりの日に起こることについて教えてくださっていることをお伝えします。先ず、はっきりさせておかなければならないことは、宇宙の終わりは、天地が古びて自然に終わりの日を迎えるのではない、ということです。また、人類が核爆弾を用いて天地を破壊する日というのでもありません。宇宙の終わりの日をもたらす主人公は、自然でもなく、人でもなく、イエス・キリストであられます。神は絶大な力を働かせて、「キリストを死者の中から復活させ、天においても御自分の右の座に付かせ、すべての支配、権威、勢力、主権の上に置き、今の世ばかりでなく、来たるべき世にも唱えられるあらゆる名の上におかれました。神はまた、すべてのものをキリストの足もとに従わせ、キリストをすべてのものの上にある頭として教会にお与えになりました」(エフェソ1:20)。

 終わりの日に最後の審判をなさるのは主イエス・キリストです。このキリストが宇宙の終わりの日になさることは、どういうことでしょうか。神さまは、聖書の中でその日に起こることを次のように教えてくださっています。この日にすべての人が救われるためにぜひお伝えしておかなければなりません。キリストは、私たちが一人も滅びないで、救われることを望んでおられるからです。あなたが、罪を認めて悔い改め、イエスをキリスト救い主と信じるならば決して裁きに遭うことはありません。

 神さまは、終末の日には、大地震や大戦よりも遥かに恐ろしい出来事が起こることを教えてくださっています。こうして、私たちが南海地震のために備えをする以上に熱心に、また、急いで準備をしなければなりません。その準備は、箪笥を壁に固定するとか、冷蔵庫を倒れないようにするとか、といったことではありません。ごく簡単なことですが、また、難しいことでもあります。その準備とは、キリストを信じて毎日を神さまの前に正しく生きるということです。

 終わりの日は、盗人が来るように思いがけない時にやって来ます。「その日、天は恐ろしい響きをたてて消え失せ、天体は火だるまとなって崩れ落ち、地と地上のすべてのものは、跡形もなく焼き滅ぼされてしまいます。・・・その日、神さまは天に火を放たれます。そうして天体は火に包まれ、溶け去ります。」(2ペトロ3:10以下)。

 このとき、神のラッパが鳴り響くと、キリストは大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って下って来られます。キリストは、大きなラッパの音を合図に天使たちを遣わされます。天使たちは、天の果てから果てまで、キリストによって選ばれた人たちを四方から呼び集めます。彼らは、復活の身体をいただいて集められます。キリストに結ばれて死んだ人たちが、まず最初に復活し、それから、わたしたち生き残っている者が、空中でキリストと出会うために、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられます。このようにして、私たちはいつまでもキリストと共にいることになります。

 キリストを信じないままでこの世を去った人々も、その日不信仰に留まったままでいる人々も、甦らされます。この人々は、永遠の裁きのために甦らされます。ですから、死んでしまえば裁きも何もなくなるから、自分は関係ないと思って高を括っているわけにはいきません。このような恐ろしい終末の日に裁きではなく、救いに迎え入れてくださるために、キリストは十字架で私たちに代って私たちの罪の罰を受けてくださったのです。キリストの身代わりの死を私のためであったと信じる人は、決して、終わりの日に永遠の裁きを受けることはありません。キリストが再び来られる日まで、今は恵みの時、今こそ救いの日ですから、終わりの日などないと退けず、終わりの日のために目を覚ましましょう。

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