キリストへの時間 2005年1月23日放送    キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

宮武輝彦(芸陽教会牧師)

宮武 輝彦(芸陽教会牧師)

メッセージ: 「祈りつづけることの大切さ」

 おはようございます。安芸の芸陽教会牧師、宮武輝彦です。今朝もご一緒にキリストのみ言葉に耳を傾けましょう。

 さて、わたしたちはお祈りをするときにどのようにお祈りをするでしょうか。イエス・キリストはよくお祈りを父なる神にささげました。ある時も、イエスさまが祈っていると弟子の一人が、「わたしたちにも祈りを教えてください」と頼みました。そこでイエスさまは、このように教えてくださいました。

 「父よ、み名があがめられますように。み国が来ますように。わたしたちに必要な糧を毎日与えてください。わたしたちの罪をゆるしてください。わたしたちも自分に負い目のある人を皆ゆるしますから。わたしたちを誘惑にあわせないでください」と。

 このお祈りは、「主の祈り」と呼ばれます。この主の祈りでは、お祈りは、ただわたしたちの願い事ではなく、かえって、神さまの栄光がほめたたえられるように、また、神さまからの祝福を感謝して喜ぶことができるように、お祈りすることが教えられています。ですから、この祈りをささげるために大切なことは、わたしたちのこころを絶えず神さまに向けていくことです。そして、困ったときだけではなくて、いつも、神さまがわたしたちと共にいてくださっていることを信じて、お祈りをささげることです。

 イエス・キリストは、この「主の祈り」を弟子たちに教えてくださったときにこのようなお話をしてくださいました。

 「あなたがたのうちのだれかに友達がいて、真夜中にその人のところに行き、次のように言ったとしよう。『友よ、パンを三つ貸してください。旅行中の友達がわたしのところに立ち寄ったが、何も貸すものがないのです。』すると、その人は家の中から答えるにちがいない。『面倒をかけないでください。もう戸は閉めたし、子供たちはわたしのそばで寝ています。起きてあなたに何かあげるわけにはいきません。』しかし、言っておく。その人には、友達だからということでは起きて何か与えるようなことはなくても、しつように頼めば、起きて来て必要なものは何でも与えるであろう。」と。

 ここで、イエスさまは、お祈りで一番大切なことは何を求めているのか、をはっきりしていくこと、そして、それをあきらめないで祈り続けることを教えてくださいました。わたしたちは、かえって、自分の求めていることも分からず、また、求めようとしても言葉にならなかったりするような、不確かなものです。でも、イエスさまは「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる」と約束してくださいました。ここに、祈りの確かさがあります。わたしたちのこころに頼って祈っても、こころもとないのですが、わたしたちの祈りを確かに聞き上げてくださる御方がおられるのです。

 お祈りの最後には、「イエスさまのみ名によって祈ります。アーメン」としばしば唱えます。これは、神さま、あなたが祈りを聞いておられることは本当です、真実です、という意味です。ですから、わたしたちはどのように祈ったらよいかわからないのですが、ただ、キリストによって罪をゆるされ、神が祈りを聞き上げてくださることを信じることが大切です。

 「何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」フィリピの信徒への手紙4:6、7

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