あさのことば 2005年12月13日(火)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

三川栄二(稲毛海岸教会牧師)

三川栄二(稲毛海岸教会牧師)

メッセージ: 「生きよ」

 いかがおすごしですか。三川栄二です。

 最近、あるテレビ番組で、若い女性の歌手が、今は亡き母親に向けて、歌を捧げる姿を見ました。

 彼女のご両親は、彼女の生みの親ではなかったのですが、彼女をわが子として本当に愛し、大切に育てていったそうです。しかし、小学生の頃に父親が亡くなり、母親は女手一つで彼女を育てていきますが、彼女が歌手になるという夢を実現する前に、亡くなってしまいます。 そして今、母と二人で夢見た日本武道館のステージに立って、亡き母に心を込めて歌った歌は「ありがとう」という歌でした。

 自分の実の子であろうがなかろうが、親が自分の子供を愛する愛に、違いはありません。

 聖書には、親に捨てられた子供の話が載せられています。産湯につけてもらうこともないまま、裸で捨てられた赤ん坊がいました。 しかしそれを見て、哀れに思い、その子を拾う人がいます。

 「あなたの生まれた日に、あなたは嫌われて、野原に捨てられた。わたしがあなたのそばを通りかかったとき、あなたが自分の血の中でもがいているのを見て、血に染まっているあなたに、『生きよ』と言った」エゼキエル書16章6節です。

 たとえ、わたしたちが人から捨てられ、だれからも顧みられることが無かったとしても、そのわたしを憐れんで「生きなさい」と呼びかけてくださる方がいます。

 神様は、わたしたちを大きな愛で包み込みながら、今日もわたしたちに『生きよ』と言ってくださるのです。

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