あさのことば 2005年2月28日(月)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(綱島教会牧師)

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 「悲しむ人々は?」


 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。

 「悲しむ人々は、幸いである。その人たちは慰められる。」。

 キリスト教にあまりなじみのない方でも、このイエス様の言葉はどこかで耳にしたことがあるかもしれません。悲しいとき、私たちは色々なところに慰めを見出すでしょう。友だちに慰めてもらう、あるいは趣味、旅、お酒、などによって自分を慰める。色々なものにすがりつくようにして慰めを求めます。

 けれども、イエス様がここで言っている「悲しむ人々」というのは、もう何も慰めようがないほどの、そういうひどい悲しみのことを言っているのです。しくしくと泣くというようなものではなく、もうどうしようもない激しい嘆き悲しみ、そういうことを言っているんです。そういう場合、もう友だちとか、趣味とか、そういうことではとうてい慰めきれません。

 けれども、不思議にそういう人々こそ幸いだとイエス様はおっしゃるのです。なぜならば、それを通して、本当の慰めを見出すからだと。言い換えると、神様と出会えるということなんです。  神様と出会い、神様の慰めを受けるというすばらしい世界の手前で、私たちは他のもので慰めを受けようと、あちらこちらに目を向けたり、手を伸ばしたりいるのではないでしょうか。しかし、もうどうしようもないほどの悲しみのときに、人は神様に向かうようになる。だから、幸いだというわけです。悲しみのとき、神様に祈り訴えてみようではありませんか。激しい悲しみは、神様と出会い、天からの慰めを受ける世界への、扉かもしれません。

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