あさのことば 2004年9月3日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

臼井 弘(青葉台キリスト教会牧師)

メッセージ: 希望をもって忍耐する


  お元気ですか。青葉台教会の臼井弘です。

 最近、子供たちの世界に心痛む悲しい事件が多く起っています。その原因の一つに子供たちの忍耐力がなくなってきているということが言われます。確かに、昔の子供たちの方が我慢強かったような気がします。しかし、子供の世界の出来事は、大人の世界の反映だとも言いますから、これは今の日本の社会全体に忍耐力が不足していることを示しています。

 どうしたら、忍耐できるようになるのでしょうか。新約聖書テサロニケの信徒への手紙一1章3節にこのように記されています。

 「あなたがたが信仰によって働き、愛のために労苦し、また、わたしたちの主イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐していることを、わたしたちは絶えず父である神の御前で心に留めているのです。」

 人が忍耐できるのは、希望がある時です。希望を失うと、忍耐もできなくなります。そう言えば、あの貧しく、食べる物さえロクになかった戦後の日本に、希望だけはいっぱいありました。だから男も女も子供も忍耐できたのです。物質的繁栄が達成された今は、希望がなくなりました。しかし、そのような希望は本当の希望、いつまでも存続する希望ではありません。真の希望、それは「わたしたちの主イエス・キリストに対する希望」です。キリストによってもたらされる神の国の希望です。この希望をしっかり持てるようになるために、どうか聖書を読んでください。

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