あさのことば 2004年5月7日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉 安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 今や、恵みの時


 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。

 新約聖書・コリントの信徒への手紙二の6章2節に、次のような言葉があります。「今や、恵みの時、今こそ、救いの日」。パウロという偉大なキリスト教の伝道者が、コリント地方の教会に書き送った手紙に記されているものです。どういうことかというと、コリントの教会に、パウロを通して神様の教えが伝わったとき、その時こそ恵みの時であり救いの日なのだということです。神様のことが伝えられたときは、恵みの時であり救いの日であるということです。もちろん、その神様の教えを聞き流さないで、受け入れたときの話ですが。かつては、そのようにパウロやその他の人々によって、各地にキリスト教のことが伝えられました。そして、それが伝えられた時、伝えられた日、その時こそ、その伝わった場所において、恵みの時、救いの日となったわけです。

 現代では、神様の教えは、聖書を通して、また聖書を教える教会や人々を通して、世界中に伝えられています。そしてやはりそれが伝えられた時は、恵みの時であり救いの日となるのです。もちろん、その神様の教えを聞き流さないで、受け入れたときの話です。ですから、恵みの時、救いの日は、いつかどこかで、というのではありません。聖書の教え、イエス・キリストのこと、それを聞き、学び、そして受け入れる今ここで、ということなのです。「いつかまた」というのは永久に来ない、ということを聞いたことがあります。「いつかまたやります。」というような「いつかまた」というのは結局はないと。「いつかまたそのうち」ではなく、今というときから、新たに聖書の教えを受け入れていきたいものです。そうすれば、今が恵みの時、救いの日となるのです。

Copyright (C) 2004 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.