あさのことば 2004年4月14日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

吉岡 繁(元神戸改革派神学校校長)

メッセージ: お金という偶像からの救い


 ご機嫌いかがですか。吉岡繁です。聖書で偶像アイドルというのは、ひとりの真の神以外のものを神として礼拝する対象のことです。神は偶像礼拝を堅く禁じられ、これを行う者を裁くと宣言されています。

 人は誰でも自分が最高の価値とするものを持っています。一番大切に思い、それを生きる目的としているものです。これは、いわば、その人にとっての神様です。昔から、そして今も、多くの人にとってお金が偶像です。
 お金は、この世で生きていくために必要なものです。お金は生活を豊かにしてくれます。神は、人が正直な手段を用いて富を増し生活を向上させることを命じています。しかし、お金を偶像とすることは許されません。キリストは「神と富と二人の主人に仕えることはできない」と厳しく言われました。

 人はどうしてお金を偶像とするのでしょうか。それはお金は神のような力を持っているからです。お金があれば大邸宅も高価な車もその他欲しいものは何でも手に入ります。お金は人に夢を実現する魔力を持っています。お金は、人の品性や知性など内実を向上させませんが、立派な服を着ると人柄も立派になったように錯覚させます。お金という偶像は人を欺くのです。
 お金という横暴な偶像の奴隷から救われるためには、神を心にお迎えすることです。

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