2019年4月6日(土) 申命記29-30章 回復の予告


あなたの神、主のもとに立ち帰り、わたしが今日命じるとおり、あなたの子らと共に、心を尽くし、魂を尽くして御声に聞き従うならば、あなたの神、主はあなたの運命を回復し、あなたを憐れみ、あなたの神、主が追い散らされたすべての民の中から再び集めてくださる。(申命記30:2-3)

 「申命記」という書名は、漢訳聖書から採用されたもので、「申」には、繰り返して話すという意味があります。これまで何度も語られてきた祝福と呪いは、単なる成功と失敗、富と貧困という事柄ではありません。命か死か、という究極的な二者択一です。神を愛し、教えを守り、永遠の命の祝福の内を生きるのか、人の手によって造られた命のない偶像を拝み、御旨を離れて、生ける屍のように虚ろな人生を彷徨うのか。崖っぷちの選択を迫られています。

 繰り返された従順への勧告にもかかわらず、神の民は背信の民となり、やがて約束の呪いを身に招いて散らされ、捕らえられていきます。しかし、回復も予告されています。主のもとに立ち帰るならば、と。

 パウロも、罪と悔い改めについて語りました。「思い違いをしてはいけません。神は、人から侮られることはありません。人は、自分の蒔いたものを、また刈り取ることになるのです」(ガラ6章7節)。「神の御心に適った悲しみは、取り消されることのない救いに通じる悔い改めを生じさせ…ます」(2コリ7章10節)。

 神と共に歩む思いを新たにさせていただきましょう。