2019年1月21日(月) 民数記36章 嗣業を受けた娘たち


「嗣業の土地が一つの部族から他の部族に移ることはないであろう。イスラエルの人々の諸部族はそれぞれ、自分の嗣業の土地を固く守ることができよう。」(民数記36:9)

 ヨセフの子マナセの一族であるツェロフハドの娘たちが、約束の地の分配にあたって父や男の子がいないことが理由で分配を受けられないことがないように、モーセに訴え出ました。そのとき、神はこの訴えを正しいと言われて、その娘たちに父の受ける分配をきちんと割り当てました。27章に記されています。

 36章では、その娘たちが結婚したとき、彼女たちの受けた嗣業の土地が結婚した相手の部族の土地に移ってしまうのではないかという心配を、マナセの一族が訴えています。神はこの訴えも正しいと言われて、同族での結婚を指示されます。この娘たちが嗣業の分配を受けたり、それが結婚によって損なわれたりということがないように、神は計らわれました。

 この出来事は、神の民はどんなに小さな者であっても神の約束から漏れることがないことを教えています。また、その受け継ぐべきものが失われることもありません。それは、神ご自身が私たち1人ひとりに、「自分の嗣業の土地」という受け継ぐべきものを割り当ててくださるからなのです。私たちの嗣業も失われることがないと約束されています。