2018年12月31日(月) 詩編41編 弱い人を思いやる


いかに幸いなことでしょう
弱いものに思いやりのある人は。
災いのふりかかるとき
主はその人を逃れさせてくださいます。(詩編41:2)

 詩人は、病と人間関係に苦しみを抱えていました。当時、病の原因は本人の罪にあると見なされることがありました。そのため、訪ねてくる友人たちは、表向きは見舞いの言葉をかけ、裏では「呪いに取りつかれ」た、すなわち、神の罰を受けたのだと言います(6〜10節)。詩人は病の癒しを願いますが、それは、病気の回復を通して自分と神との関係が正しいものであり、自分が神の御旨にかなうことを明らかにしたいからです(11〜13節)。

 詩人が自らの救いを信じる根拠は、「弱いものに思いやりのある人は幸いである」とおっしゃる神の憐れみ深さにあります。主御自身、弱いものを思いやるお方だからです。主は、主と同じようにあろうとする者に、幸せを約束してくださいます。詩人は祈ります。「主よ、憐れんでください。罪ある者ですが、約束に示されたお姿をわたしにもお示しください」。

 主は、この1年を通して弱い私たちを思いやってくださいました。この主に依り頼み、主に倣い、来たる年が、弱さに寄り添い、弱いものに思いやりのある人の幸いにあずかる年となりますように!