2018年12月24日(月) ルカ2章1-14節 飼い葉桶の救い主


「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」(ルカ2:11-12)

 ベツレヘムでお生まれになった主イエスは、布にくるまれて飼い葉桶に寝かされました。その町のどの部屋にも、彼らの居場所がなかったからです(7節)。

 この救い主誕生の知らせは、最初に羊飼いたちに届けられました(8節)。彼らは羊から離れることができないため、律法に定められていた安息日を守ることがままならず、多くの人びとから見下されていました。人びとの間に居場所を見出せず野宿をしていた彼らのもとに、救い主誕生という大きな喜びの知らせが届けられたのです。

 天使は羊飼いたちに告げました。「あなたがたのために救い主がお生まれになった」、「飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子」こそ、「あなたがたへのしるしである」と。

 主イエスが飼い葉桶に寝かされるという貧しい姿でお生まれになったのは、人びとの間に居場所を見出せないような貧しく、惨めな境遇に置かれた人びとの救い主であることの「しるし」でした。だからこそ、特別な人たちだけでなく、「民全体」が、そして私たちも、自分たちの救い主として、主イエスの誕生を喜ぶことができます。